部分矯正

「前歯だけ」などのお悩みを短期間で、費用を抑えて矯正

一般的な矯正治療は全体的な歯並びを整えるものを言いますが、「前歯だけ」など、問題が部分的なものに限られる場合には、部分矯正という方法が可能です。

部分矯正なら治療する範囲が狭いので、治療期間を短くできますし、治療にかかる費用も抑えることができます。

部分矯正はこのような方におすすめ

◆すきっ歯が気になる
◆前歯がちょっとだけ重なっている
◆前歯が一本だけずれている、ねじれている
◆昔矯正したが、前歯がずれてきてしまった
◆かみ合わせはいいけど、前歯だけ気になる
◆歯を抜いたままにしていて周囲の歯がずれてきた
◆軽度の歯並びのズレを短期間で治したい

部分矯正の種類

当院では、部分矯正として、

・透明のマウスピースを使った矯正
・ワイヤーを用いて行う矯正（表側、裏側）
・装置を付けないセラミック矯正

をおこなっております。
まずは患者様のご要望をお伺いし、歯並びやかみ合わせの状態など総合的に見て、部分矯正が可能かどうかの判断をします。
そして可能であるならば患者さまのご希望の方法で治療を進めていきます。

◆マウスピース型矯正装置

取り外し可能なマウスピースで目立たず快適に進められる

透明で目立ちにくく、取り外し可能なマウスピース型の装置を使って歯並びを整えていきます。違和感が少なく、お食事や歯磨きの際には外すことができるので生活が不便になりません。

◆表側ワイヤー

幅広い症例に対応可能で発音に影響しない

歯の表側（唇側）にブラケットとワイヤーを装着し、歯を動かす方法です。細かい歯の動きに対応ができるので、幅広い症例に対応することができるのが強みです。
発音に影響しにくいのが強みですが、装置が見える、口元に膨らみが出る、という面もあります。

◆裏側ワイヤー

装置が見えないので気づかれずに矯正できる

歯の裏側（舌側）にブラケットとワイヤーを装着する、表から全く装置が見えない方法です。周囲に気づかれずに矯正治療を進めていけるので、見た目が気になる方におすすめです。デメリットとしては、舌に装置触れやすいので違和感を感じやすい、食事や発音の際に邪魔になりやすい、ということが挙げられます。

◆セラミック矯正

とにかく短期間で歯並びを整えたい、という方に

これは歯を動かす歯列矯正とは異なり、セラミックの被せ物をして歯並びをキレイに見せる方法です。
この方法では歯そのものは動かしませんので治療期間を短縮できますが、歯を大量に削らなければならず、神経を抜かなければならない場合もあり、少なからず歯へのダメージがかかるので、慎重に検討することが大事です。

部分矯正が適応になる条件

「歯並びが部分的に気になる」という場合でも、実際にはかみ合わせも含め、全体的な問題がある場合がほとんどです。そのため、多くの方は全体矯正が必要になります。
もし適応症ではないのに無理に部分矯正をおこなった場合、出っ歯になったり、ほうれい線が目立つようになったりなど、見た目に問題が出る場合も少なくないので、おすすめしません。

次のような条件に当てはまる場合には、部分矯正が適応症になります。

1.全体的な問題がないこと

ご本人が気になるのが歯並びの一部であったとしても、かみ合わせや他の部分に問題があるケースというのは実際多くあります。
部分矯正が適応になるのは、他の部分に問題がなく、一部にのみ問題があるケースです。

2.あごの成長発育が終わっていること

成長期の段階で部分矯正をおこなっても、あごが成長すると再度ずれが起こってくる可能性が高いため、部分矯正は通常、成長発育段階にある方にはおこないません。

3.大幅な歯の移動が必要にならないこと

部分矯正ではちょっとしたズレ程度の歯並びの不正に対応する方法ですので、歯を多く移動する必要があるケースでは対応できません。

部分矯正の治療期間と費用

部分矯正の治療期間は、数か月～１年程度が目安です。
全体矯正の場合には一般的に２年～２年半程度かかるのが通常ですので、治療期間を大幅に短縮できると言えるでしょう。

費用に関しては、症例によっても差がありますが、だいたい相場としては35万円～60万円程度が目安となります。

これらのことから部分矯正は全体矯正に比べて気軽にできるのが大きなメリットだと言えるでしょう。